インド人強制ピクニック中の風景

ウチの近所にインド商人が主に卸売りでロシア人相手に商売してる不思議な一角があるんですが、先月ロシア国内最大規模の“バザール”(と呼ぶのにふさわしい混沌さを備えている)チェルキーゾフスキー市場が閉鎖された*1流れで、今日通りかかったらそのインド商店街(勝手に仮称)も「一時的に営業停止中」てことになってました。
2、3日前にテレビのニュースでもチラッと報じられてたんですが、どーも密輸品の保管場所になってるとかなんとか、要するにガサ入れってことみたいで。*2


今日は夕方ざっと一雨きたもののそれまでは陽射しのキツイ夏の天気で、ウダウダしながらわたしは1号2号と散歩がてら買い物に出かけたわけです。
そこには小さいながらもハラール食品を扱ってる店もあって、もし開いてたらちょっとのぞいてみよっかな、などと思いながら、いつもはあまり通らないそっちのほうをのんきに歩いて行ったんですがね。


もちろんその一角は封鎖された状態で、自分の店から追ン出されてしまったと思しき、今まで見たこともないくらい多数のインド商人たち*3が、その周辺の芝生の上にまんじりともせずただただ座っておりました。不本意ながらピクニックしてます・・・みたいな生気のない雰囲気で。


ウチのおばさんがチェルキーゾフスキーのほうで商売してた知り合いから聞いたという話によると、あっちもバザール内に置いてある商品だの在庫だのそのまんまで閉鎖されちゃったもんでみんなどこか行こうにも行かれず、自分の品物をそこから引きあげるには夜こっそり行って封鎖ゲート番の特別任務警察と話をつけるしかなく、必要な袖の下金額〆て10万ルーブル(約30万円)なんだとか。
こっちではありがちなアレですが。


そんなこんなで、きっとこのインド商店街のひとたちもその場から離れようにも離れらんないでいるんですかね。
再開の日はいつ。


*1:日本語ニュースとしては不法滞在中国人の関連でこちらの記事、ブログとしてはこちらの記事がヒットしたのみ。ご参考まで。

*2:ウチのおばさんが言うには(どこから仕入れてきた情報かは謎w)、このインド商店街で仕入れたものをチェルキーゾフスキーで売ってる商人もいるとか、インドからの輸入品としてここで売られてるものの中に実はロシア産のものもある(・・・誰得?)とか。

*3:とはいえ、実際インド人なのかどうかは今までよくわからんかったわけですけど、今日はターバン巻いたシク教徒のひとたちも少なからず見かけたので、やっぱりインドだったのかと納得した次第。ロシアはソ連の頃から社会主義国だったインドとは仲良くしてるみたいですし。