今日の切り抜き:良心

▼日本語記事
「もう来ない」、トルコ首相がダボス会議を途中退席 ガザ攻撃めぐり応酬


トルコ語記事
ERDOĞAN, İSRAİL CUMHURBAKANI'NA SİZ ADAM ÖLDÜRMEYİ İYİ BİLİRSİNİZ DEDİ


トルコ語動画
この他に英語通訳付きの動画もあります。


以下、日本語記事では伝えられていない内容もちょっとかいつまんで。


トルコのエルドアン首相は、イスラエルのペレス大統領が延々とガザ攻撃についての持説をぶったあと、このパネルディスカッションの司会者に1分話す時間を求めます。そしてペレスに向きなおって話し始めます。

  • わたしより歳をとっているあなたがそんなに声を荒げて話すのはあなたに罪の意識があるからだ。(ペレスの部分は聞いてませんが、イスラエルを正当化するためによほどの熱弁を奮ってたんでしょぅ)
  • 人殺しについて言うなら、あなたがた(イスラエル)のほうがやり方を熟知しているはずだ。あなたがたが海岸で遊ぶ子供たちをどうやって殺したのかわたしはよく知っている。
  • イスラエルの閣僚経験者に、戦車に乗ってパレスチナの地に入ったとき「最高に幸せだ!」などと言った者が2名いる。誰かを知りたい方もいらっしゃるだろう、わたしはそのふたりの名を挙げることもできる。
  • ペレス大統領の演説に拍手を送った者たちをわたしは非難する。子供たちを殺害した者に対して立ち上がって喝采を送るなど、人道に対する罪に他ならない。


それから司会者はエルドアンを制止しようとしますが、彼は「最後にふたつ言いたいことがある」と話を続けます。トルコ語動画ではなぜかこのあたりで画像と色が反転状態に、音声もちょっと聞き取りにくくなってしまうのですが)

  • タウラー(ユダヤ教聖典)の第6章には書いてある、「殺してはならない」と。しかし現にここでは殺人が行なわれている。
  • イスラエルの蛮行と残虐さは想像を絶するものがあるというひとりのユダヤ人のことば、イスラエル軍に在籍した経験のあるオックスフォード大学国際関係学教授が英ガーディアン紙に寄せたことばを「とても興味深い」として紹介)


というところで司会者の声がかぶってきます。すると今度は司会者に向かって「あなたにも大変感謝している。これでダヴォスは最後だ。もうわたしが来ることはないだろう。発言する機会を与えてくれないのだから。(ペレスは)25分も話した。わたしは12分だ。フェアじゃない」と言い、エルドアンはその場を去ります。
その後、記者たちに対して「これほど重要な問題を30分やそこらにまとめて議論するなど不可能だ」とも語ったそうです。


今日EuroNewsで路上インタビューを見たかぎり、いわゆる世俗系を含め一般のトルコのひとたちもおおむねエルドアン首相の言ったことには胸がすく思いだったようです。(そーいえばこないだはトルコvsイスラエルのバスケの試合が中止になったりもしましたしね)
おかげでトルコは軽く祭り状態みたいですw