クノーポチカ

父ちゃんの命名により、ウチではときに2号を「クノーポチカ」という愛称で呼んだりもします。
これは、「小さい押しボタン」を意味する「クノプカ」ということばをちょっとかわいらしく言ったよな形に当たり、「もっとちっちゃいマメボタン」的なイメージなんですが、2号がひとりちょこんと座って遊んでる様などはたしかに思わず「ポチッとな」と言ってしまいたくなるよなクノーポチカぶりで、めずらしく父ちゃんのネーミング・センスが光った例と言えます。
2号がクノーポチカとなると、1号はクノプカ。ふたり並べるとそういう大小関係になっちゃうんですが、しかしチビの1号も単品で見ればまだまだ十分クノーポチカではあります。


さて、新生児たるもの、腕はW字型、足はM字型、手はいつも軽くにぎってる、というのがデフォルトな体勢だといいますが、ウチの2号はというと、生まれてわりとすぐの頃から手がなんとなく開いたまんまになってたり、両腕両足を広げた「大」の字で寝てたりして、父ちゃん母ちゃんを「お?!」と思わせたものでした。
最近は、日中ハイハイによる機動力が強化しただけでなく、眠りながらゴロゴロと縦横無尽に大移動大回転するようになり(非常に危険なのでベッドはやめて床にマットレスを敷いている)、一緒に寝てるあたしの顔面には2号の踵落としが決まりそうになったことも。
昨夜というか今日もまた横でグルグル動き回ってるので見てみると、2号はその短い足をジャン=クロード・ヴァン・ダム並みに開脚したまま眠っており、母ちゃんは夜明け前の暗がりの中、その姿にひとりプ!と吹いてしまいました。


そんなわけで、朝まで甘くノンストップ睡眠をむさぼることなど許されぬ母ちゃんは、1号を幼稚園に送り出した後、なにやらおとなしくひとりで遊んでる2号の傍ら、二度寝しちゃうこともあるのです。
しかしそのうち、エイリアンのようなヨダレが上空からあたしに降り注ぎ、それでもしらばっくれて起きないでいると、髪の毛ひっぱるわ、あたしのデコど真ん中にピシャ!と張り手かますわの実力行使に出る2号。そんなとき、こいつは力加減を知らん野生の子熊じゃ!と思います。さらに最近は「話しかける」という大変に親心をくすぐるアプローチも身につけつつあり、母ちゃんはやられっぱなしです。
そもそもウチにはベビーベッドとかベビーサークルみたいなものはありませんが、2号がそんな囲いの中でこじんまり満足するなど望むべくもなく、今さらそんなところに閉じ込めようとしても強硬に抵抗するのは必至と思われるので、放牧は継続。とおせんぼゲートくらいは欲しいんですがね・・・


やはり、キュートなクノーポチカで収まるような男ではありません。